平成15年9月 出光興産北海道製油所火災

平成15年9月28日午前10時、9月26日に発生した十勝沖地震により、被害を受けた出光興産北海道製油所内のナフサタンクより、火災が発生しました。火災は44時間続き、30日の午前7時に鎮火しました。

この火災を本研究室で開発した火災検出プログラムで検出したところ、以下の様な結果が得られました。円内のオレンジ色の点が、火災点を表しています。

NOAA-16 AVHRR image at 18:56 GMT on 28 Sep 2003

(1) 検出結果(円内は苫小牧周辺拡大画像)

検出に用いたNOAA画像の解像度は約1.1kmです。一方、火災が発生したタンクは直径42.7m(出光興産発表資料)で、その面積比を図で表すと下の様になります。

(2)NOAA画像1ピクセルとナフサタンクの面積比

検出に使用したプログラムでは、火災点とみなす条件の1つに温度条件を設定しています。今回火災が発生したタンクが、NOAA画像1ピクセル中で占める面積の割合はわずか0.12%ですが、その点の温度が閾値を超えたため火災点であるとみなされました。火災の面積が1ピクセルに占める割合が、極わずかでも火災の検出が可能であることがわかります。今回は石油燃料(ナフサ)貯蔵タンクでの火災であり、炎の温度が非常に高温であったため極わずかな面積でも反応と考えられます。ただし、これとは逆に森林火災の炎はこれ程は強くないため、炎がより広範囲の面積に広がらないと火災点として検出されない場合があります。

関連リンク

北海道製油所火災について:出光興産

ナフサ:東京電力

出光北海道製油所火災について:石油タンク火災苫小牧市災害対策本部